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川越唐桟はこれからどうなるんでしょうか?

2008年6 月04日    このエントリーを含むはてなブックマーク    タグ ,
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去年僕が着物を着始めるようになって初めて仕立てた着物は川越唐桟でした。

川越唐桟は極めて細い糸を使用して織られている為に非常にやわらかな質感と、様々な種類の縞柄が特徴的な木綿の着物です。手頃な値段ということもあり、人気の木綿着物です。

今回はそんな川越唐桟に関して…。

川越唐桟の機械織りが終了

川越唐桟には機械織りと手織りがあるそうなのですが、川越唐桟の機械織りを唯一やってらした織元の西村さんが工場を閉鎖されたという事を知りました。後継者もいないため、川越唐桟はもぅ在庫を残すのみという事なのです。(手織りは今後も織り続けていく方がいらっしゃるそうです。)

僕が川越唐桟の事を知った時からそういった話題はちょこちょこネットで目にしてはいたのですが、非常にシビアな話題ですのでちゃんと事実とわかるまではブログで書くべきではないと思って掲載は控えていたのですが、やはり本当だったようです。

近頃川越唐桟に関して「この柄はこれで最後」とか「もうこの柄はない」などの話題を見たり聞いたりする事が多かったので、何か迫ってくるものを実感しています。

川越唐桟に対して…

川越唐桟に対して僕がなんとなく熱いものを感じている理由には、ただ「川越唐桟の着物を持っているから」だけではない気がします。

ちょっとした事がきっかけで着物を着る事になった僕はどんな着物を買おうかいろいろと調べ物をしていました。そんな時に川越唐桟という名前を偶然見つけました。僕は生まれも育ちも川越ですから、その名前を見た瞬間もちろんゾクゾクっとくる物がありました。そして「初めての着物は川越唐桟」と決めた訳です。

そして手元に届いた時、うれしさのあまりバカみたいに開封動画まで公開していました。。。
着物を普段着で… No.7:初着物。川越唐桟が届いたよ〜ぉ

その後も川越唐桟の事を調べていると、江戸時代に川越唐桟が生まれた地は現在の埼玉県入間市と言われているそうです。川越唐桟の仕掛人である商人、中島久平が入間市の織り元に織らせた事が始まりだそうです。

埼玉県入間市は僕が今まさに住んでいる所です。それから機械織りをされていた西村さんの工場も入間市にあるそうです。

川越で育った僕が初めて着た着物が川越の川越唐桟で、今僕が住んでいる入間市で川越唐桟は始まり西村さんの工場も入間市にある。。。

「運命的」というのは人の考え方によっていくらでも成立してしまうものですが、僕はこういった状況を理由に川越唐桟に対して“勝手に”熱いものを感じてしまうのです…。

何をするべきなのか

そんな川越唐桟が生産を終了してしまうということがすごく残念なのです。

…と、「残念」という言葉で終わってしまっていいのか?という思いがあるわけです。

生産を終了してしまうのが「惜しい」とか「残念だ」とか「悲しい」とか思っていても結局僕はこういう風に想いをブログに綴っているだけなのが、なんとも情けないなぁと。。。

「何か出来る事は無いのでしょうか?」と誰かに言い放っている場合じゃなく、行動しなきゃいけないんですよね。

このブログでは主に「和」や「日本の伝統」に関しての事柄をエントリーにしてきていますが、ブログのネタ探しをしているとよく日本の伝統技術が消えてく話題や、後継者問題を目にする事があります。こういった話題を目にしてもどこか「他人事」のような目で見てしまっている自分がいる。

残るべき物は残る 必要のない物は消えてゆく

万物に対してこういう考えを持っていた部分が僕の中には多少なりともあった気がします。。1か0かで考えてしまうような部分というのが。。。

でも実際に、僕が大好きなものが今回のような状況になるという事実に直面してしまうと、そんな割り切れる物ばかりじゃないんだという事をモロに痛感しています。

どう考えたってなくなっちゃうのはやだよっ。。。

「何かしなければと思ったら行動する」

これで終わりなわけじゃないんだし、まだまだやってみるべき事はいろいろあると思います!

自分への戒めの念も込めてエントリーとして残しておきます。

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11件のコメント

  1. rikopuponさん:

    川越の大きな着物団体が保護活動に近いことをしていたと思いましたが、そんなに逼迫していたんですか?

    私は主に洋服地で着物を仕立てるので詳しくありませんでしたが今になって欲しくなってしまいました。

    何をすべきかといえば着物ってすばらしいというアピール以外思いつきません・・・

  2. rikopuponさん:

    川越の着物団体が保護活動してませんでしたっけ?
    そんなに逼迫してましたか・・・

    着物のすばらしさをアピールするほかは何ができるんでしょうか...途方に暮れますね。

  3. ttanabe@ケンちゃんさん:

    箇条書きで失礼します

    各地には川越唐桟のように一軒だけで続けている
    木綿の機械織の織元さんがいる
    (加茂縞・若柳地織・市木木綿など)
    同じ素材(木綿)なのに織り方(産地・織元)によって着心地が全然違う

    手織りの川越唐桟は残るように
    民間団体が伝承・復興しようとしている木綿がある
    (長崎木綿など)

    絹・麻・ウール等も状況は変わらないこと
    (岐阜ウールなど)

    私が出来る事は折りにふれ
    その名を口にする事

  4. Selfishさん:

    一昨日私は片貝木綿の「紺仁」さんを訪ねた際、社長と丁度似たような話をしていました。

    流通する価格がどんどんおかしなコトになって、今呉服の価格はめちゃくちゃだと。
    ただ安いだけのものが氾濫したり、特にネット販売なんかでは価格の相場がどんどん崩れたり、伝統的なものづくりをちゃんとやってきた職人がどんどん廃業していく・・・と。

    私にとっての「片貝木綿」はちょうどcraranさんにとっての川越唐桟と同じ感覚です。
    雪国で育ってきた木綿らしく丈夫で温もりのある木綿です。

    呉服の価格が本来あるべき姿に整理されないといけない気がします。
    本来の価値より高すぎる呉服。
    価値があるのに価格がどんどん下がってしまっている呉服。
    一番はじめに「紺仁」の社長とした約束の「値引き販売をしない」という意味の重要性が今になって非常に強く感じられます。
    作り手の利益を守る為にはいたずらに価格を吊り上げることも、逆にダンピングすることも良くないのでしょうね。
    呉服の商いをはじめたばかりの自分には何の力もないけれど、この業界に携わる一員としてしっかり考えていかなくてはならないと改めて思いました。

  5. もるさん:

    江戸時代小説大好きなわたし。
    よく唐桟という文字を目にします。素敵だなーと思っていましたが、そんな大変なことが起きていたのですね。
    実は近々生まれて初めての着物を買うつもりなのです。
    何にしようかな~と物色中なのですが、着物の値段があまりにも昔と違うので戸惑っています。

  6. craranさん:

    >rikopuponさん
    僕もつい最近まではそこまで深く考えていなかったのですが、本当に残念ですが出来る限りやれる事を見つけて行動していきたいと思っています。

    >ttanabe@ケンちゃんさん
    各地の状況、名称、為になりました。ありがとうございます。
    やはり同じような状況下の地域は少なくないのでね。これは着物に限った話ではないですよね。

    >Selfishさん
    片貝木綿の事は詳しくはわからないのですが、紺二工房さんはとても有名なそうですねぇ。
    川越唐桟は後継者がいない為に終了するとの事らしいのですが、Selfishさんがコメントしていただいたような呉服業界の問題がある為に不安要素が高く、「後継者として手を挙げにくい」と言う状況も、もしかしたらあるのかもしれませんね。

    >もるさん
    初めての着物、僕もすごい迷いましたがいろいろ探している時間も結構面白いですよね。
    値段に関しては、僕は昔は着物に全くと言っていいほど興味なかったので、初めて買う時は「多分これが普通なんだなぁ」と言う感覚でしたw

  7. ttanabe@ケンちゃんさん:

    帰宅して間違いのないように本を調べました
    またまた箇条書きで失礼します

    川越唐桟は一度途絶えた
    丹前の生地を織っていた西村芳明さんが復元された
    後継ぎがいらっしゃらないので工場は閉鎖
    西村芳明さんは百年後・二百年後に復元したいという方のために
    縞帳を作成されている
    大正九年生まれ八十歳後半

  8. craranさん:

    >ttanabe@ケンちゃんさん
    またまた詳しい情報ありがとうございますっ!
    僕も今ネットで色々調べているのですがやはりなかなか詳しい情報がないので、書籍なども色々探してみたいと思います。。

  9. 男だって、着物がきたい。さん:

    川越唐桟がお仕立て込み29,800円!

    川越で生産されている木綿「川越唐桟」。このお仕立て(フルオーダ)がネットで注文できます!

  10. mokumokuさん:

    こんにちは、「川越唐桟」でこちらに来ました。私は着物はおろか、浴衣さえも着たことがありません。ただ、今日、呉服「かんだ」さんで、大変親切に川越唐桟のお話をしてくれた、ご年配の男性に心打たれたました。なんて熱心に作り手のことを伝えるのだろう、って。そして、西村さんという方と、ともにある沢山の機械(織る機械)の写真を見せてくださって、さらに「一人でやってたんだから・・・すごいよね」って仰られたときには何だか分からないのですが、熱いものがこみあげてきました。
    ものを作り続けるってこういうことか、それを大事に売るってこういうことか、って・・・。
    第二の故郷の川越で、何か私ができることはないのかなぁ・・・と思ったのですが、今のところ何も思いつきません・・・。もしよろしければ、何かお知恵をいただけないでしょうか。お手すきのときにメールいただければと思います。長文すみません。

  11. craranさん:

    >mokumokuさん
    機械織りのほうはもう生産を終了されていますが、最近では西村さんが監修という形で、他の工場で川越唐桟が復刻され始めているので、新たな展開を期待したいですね。

    手織りに関しては現在でも織られている方がいらっしゃるので、そちらの方も応援していければ良いかもしれませんね。

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